第5日:一応、北極圏
(9)ロヴァニエミ(FIN おすすめ度:★★★)
王様の耳はロヴァニエミ。
この街がどこにあるかというと、フィンランドの北、北極圏との境界付近、オーロラ観測やスキーやそりの拠点で、いわゆるラップランドの中心都市なんですね。
ヘルシンキから1時間の自由席フライトを経て20時過ぎに着いたんですが、どこ行っても22時すぎまで明るいってのは、ホントに有り難いです。
半袖でもいいかなというほど暖かいので、着いてすぐ、市内や「世界最北端にあるマクドナルド」(上の写真左)などを「見学」しました。
宿泊は「シティホテル」という名のローカルホテル。
トゥルクの代理店で、足まわりと「松竹梅の竹」料金で選んだ(8千円)んですが、越後湯沢のスキー系ビジネス系どっちつかずホテルという感じの所。
でも、フロントスタッフはものすごく感じいい。
思えばこの旅を始めて5日目。
1日20人として、計100人くらいとは何かのコミュニケーションをしてきてる訳ですが、嫌な思いをしたことは一度もない。
これってかなり、すごいことですよね。
寒い所に住んでる人たちって、やっぱり修業が出来てるのかなあ?
翌朝、まずは市内の代理店で残り行程のエアチケットを手配。
ヘルシンキ・オスロが1万8千円、最終日のベルゲン・コペンハーゲン間が5万円強。
いずれもSAS往復のペックス料金(安売りに対抗して航空会社が出す割引運賃)で、その片道分を捨てたんですが、それでも多分、片道ノーマルの2ー4割位にはなったんだろうと思います。
不確定旅行&周遊旅行のための損もあるけど、これはまあ仕方ないね。
で、午前中は市内の北極圏センターヘ。
今回の博物館類では、ここが「是非モノ」。
少数民族の生活展示があり、映像でのオーロラ体験もできます。
別に寒い時にまた来たいとは思わないけれど、
この街に来さえすれば、
本物のオーロラ体験なんてバカみたいに簡単なんだということが分かりました。
ちょっと高くつきましたけどね。
で、もし今後、僕が次のようなフレーズを使ったら、ここへの飛行機代を回収しようとしてるんだなあと笑ってやって下さいね。
例1:「もしオレが負けたら、サンダル履きで北極圏内行って、写真撮ってきてやってもいいぞ!」
例2:「大変だ大変だってお前ら、北極圏でサンダルしか履物がない人のことも考えて言ってるのか?」
例3:「北極圏にも北極圏センターにも行ったことない人が環境問題について語るなんて、ちょっと信じられないよね」
(左:空から見たフィンランド 右:北極圏センタ−)
(10)サンタクロース村(FIN おすすめ度:★)
午後、空港へ向かう途中に、サンタクロース村に寄りました。
ここで登録すれば、クリスマスにサンタからの手紙が届くとか、
場所が北極圏との境界線上にあるとか、
色んな仕掛けで世界的にも有名な所です。
(左:サンタさんの事務所 右:白い線から向こうが北極圏。線を越えると、急に凍えがきた)
が、実態は食事とサンタ関係のグッズが売り物というだけの施設。
人魚姫の10ウォン倍ガッカリしました(笑)。
やっぱり、ああいういい話は、いい話で置いとかなきゃダメで、
サンタとの記念撮影1500円とか、色々やってるの見ると、
まあ夢も希望もなくなるよ。
もう少し商業主義的でない感じのを想像してたんだけどなあ。
あれじゃクリスマスに手紙届いても、あの兄ちゃんが処理しただけなんだなあとしか思えないもんね。
なんて考えながら、似せサンタが「記念撮影を申し込んだ」子供とやりとりしてるのをうさん臭げに見てたら、
ヤツと目がばっちり合っちゃった。
その目は語ってましたね。
「お前、42歳になってやっと、
サンタクロースなんかホントにいないってことに気づいたんじゃないのか?」
って。
(当当当)
本日の一句:
いい話 嘘なら嘘でおいといて!
知って悲しい 似せサンタの嘘
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