第4日:港町からヘルシンキ
(7)ムーミン谷(FIN おすすめ度:★)
フィンランドと言えばムーミン。
何をかくそう僕は、つい最近までスナフキンの携帯ストラップをつけてたくらい、彼のファンなんですよ。
(B型父の遺伝子が騒ぐんでしょうか?)
フェリーの件で、「トゥルクもちょっと行ってみたいね」と思ったのは、実は郊外のナーンタリという街にムーミン谷を再現した、テーマパークがあるからだったんですね。
で、行ってみたんですが。
どうも様子がおかしい。
観光客はちらほらいるんですが、まあ全部合わせても30人程度。
島が丸ごとムーミン谷云々・・・とガイドブックには書いてあったのに、ろくに案内も出ていません。
まあ言えばロンドンのシャーロック・ホームズ・ミュージアムのような再現もので、
それをムーミンに置き換えたテーマパーク。
後はどうせ縫いぐるみがいてアトラクションやってる程度なんだろうと踏んでいましたが、
それにしてもこりゃあんまりだよって感じでした。
少し歩いて、やっと桟橋が見つかりました。
韓国人らしきグループが帰ってきます。
が、一様に冴えない表情。
で、おいおい・・・と思いつつゲートの所まで行って見たら、何と閉鎖中!
(何何何?)
で、倒産したのかなあと思ってたら、
関係者らしきおばちゃんが
「この夏は8月13日で終わったよー。だけど、中はVERY NOBODY。門の横、よじ登れば入れるよ。さっきも日本人の女の子入れたから、今日はあんたらの貸し切りね。アッハッハ」
だって。
で、入ってって、ぐるりと一周して写真だけ撮った。
休みなのにスナフキンだけはマイペースで釣りしてた・・・
ら笑えるのになーと思ったけど、そんな漫画のようなことは起こりませんでしたね。(苦笑)
その後、中にいた日本人の30代人妻(ダンナがトゥルクでの学会に出席中らしい)とダベりながら、ムーミンショップに寄り、街をぶらぶらして、タクシーでトゥルクに帰ってきました。
ナーンタリは教会やヨットハーバーもある、きれいでかわいい街ですが、
ムーミンだけが目当てなら、ショップの品揃え(日本のデパートと大差なし)も含めて、日本人がわざわざ出向くだけの価値はないと思いました。
次いで、トゥルク駅で13時のヘルシンキ行き特急を予約。
所要2時間で3千円くらい。
後は出発までの時間を使い、街なかの旅行社を探して、夕方のロヴァニエミ行きの飛行機&ホテルの予約をしました。
同時に、SASとフィン・エアの運行表もゲット。
車内で何案かに分けて、後半戦のスケジュールを立てました。
ヘルシンキーロヴァニエミ間の往復は5千円。
結構安いと思ってゴキゲンだったのですが、さんざんコ−スを作った後でよくみたら、何と5万円の間違い!
(惨惨惨)
国内線はこれで仕方ないもんは仕方ないけど、
万一、国際線までノーマル手配するハメになったら、一体いくらかかるんだ??
(8)ヘルシンキ(FIN おすすめ度:★★★★)
ヘルシンキ到着後は、まずは北西部のオリンピックスタジアムとシベリウス公園をめざしました。
湖と公園が多い街。
自転車に乗ってる人が多く、そのためのケアも行き届いてます。
だけど、「ママチャリ」は一台も見かけませんね。
あれって日本限定発売なんでしょうか?
あと、ソ連から独立した国だけあって、建物の中にロシアっぽいのが結構ありますね。
オリンピックスタジアム前には、僕がガキの頃に5千、1万の両種目でオリンピック2連勝したラッセ・ビレンの銅像(写真上)が建ってました。
いつか月刊陸上競技で見たことがあるヤツです。
ビレンは、体内の血の何分の1かを一時的に抜き、造血作用完了時に、再度モトの血を体内に戻すという、ドーピング以上の離れ技をやっていたと噂されており、
そのせいかオリンピック以外のシーズンは全くダメという不思議な選手でした。
中二の時に兵庫リレーカーニバルで、「生」を見ましたが、その時もさっぱりで、野球で言えば巨人との日本シリーズでだけ活躍する、阪急の足立のようなタイプ。
彼はまた、オリンピックでのウィニングランの時に、アシックス製のスパイクを高々とかかげて走ったことでも有名で、それが後の同社の飛躍と、選手の契約プロ化につながっていったんですね。
で、「ビレンを抜き去ってゴールするポーズの写真」を撮ろうと思いたち、
銅像前で使い捨てカメラ片手に10分くらい粘って見ましたが、
結局、誰も10m以内には近寄って来ませんでした(笑)。
ビレン像のすぐ近くには、一世代前の英雄、ヌルミの銅像もありました(写真右。左はシベリウス公園)。
おおおっー。
多分、生まれる前の話なので見たことないけど、懐かしい。
でも。
おちんちんを末代にまでさらさせられるって、これって本当に、業績を称えていることになってるのかなあ??
(恥恥恥)
瀬古さんも金メダルなんか取らなくてよかったね。
あと、走る時にはやっぱりパンツはいた方が、少なくとも安定はすると思います。
なお、ヘルシンキはこの後も3日連続で、僕の中盤の旅の拠点となりました。
まあ、あとは市街地と港や大聖堂のあたりに行った程度ですが。
本日の一句:
せっかくだ 行ってみるかと思ふれど
ちょっと貯金が 減る辛気かな
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