第2日:デンマークからスウェーデンヘ
(1)コペンハーゲン(DEN おすすめ度:★★)
バンコクを飛び立つなり爆睡状態に入り、早朝6時にデンマーク着。
空港下の駅から、15分程の所にある中央駅に出ました(400円)。
まずは土地勘を着けつつ、この街を値踏みしなければいけません。
で、少しぶらぶらしたんですが、中心部についてはかなり小ぶりな街で、ジョギングかレンタサイクルが似合う所って感じでした。
でも、残念ながら僕は「サンダル」。
おまけに着いたのは早朝で、自転車屋も開いてません。
で、タクシーで一時間強、「世界3大ガッカリ像」の一つ人魚の像(あとは自由の女神とマーライオンだっけ?)、城、宮殿、教会、市庁舎などの定番コースを回って見ました。
人魚像は期待した程、期待外れでもなくガッカリ(笑)。(これでめでたく三大像制覇!)
で、最終日にも来れることまで考えて、この街に長居は無用という判断がつきました。
ならばまず、トーマス・クックの時刻表を買って、今日の作戦を練ろう。
が、駅の売店や本屋を回ってもどこにも売ってないじゃないかよ。
どこにどの位の時間で行けるのかが全く見当つかんぞ!
で、仕方ないから中央駅で「オスロかストックホルムに行きたい」と言ったら、「どっちか決めてから来てくれ」だって(笑)。
そりゃそうだよな。
名古屋駅で東京か大阪って言われてもねえ。
もっとも僕は、先に特急がある方にとは言ったんだけど。
で、時刻表をもらい、結局、ストックホルム行き10時20分のチケットをゲット。
結果、今回の旅はまずは東回りからってことが確定しました。
(2)X2000(SWE おすすめ度:★★★)
ヨーロッパの旅と言えば、やはり列車。
まず乗ったのはコペンーゲンと空港、そして一昨年に完成した橋を渡って国境を越え、スウェーデンのマルメまでを結ぶ列車。
次にマルメからストックホルムまでは、最近開発されたスウェーデン版新幹線X2000で、5時間に渡って車窓風景を楽しみました。
1等で1万5千円くらいでしたが、乗り心地はまあ普通。
スピードやスケールの面では、新幹線と近鉄特急や小田急ロマンスカーとの中間って感じでしょうか?
35年も前に新幹線作った日本って、やっぱりすごいなって思いましたね。
(左:言わずと知れた人魚像 右:X2000からの車窓風景)
(3)スットクホルム(SWE おすすめ度:★★★★)
ストックホルム到着は15時。
まず、繁華街を抜け、スウェーデンセンター(総合案内所)で、宿と翌日夕方のヘルシンキ行きシリア・ラインに予約を入れました。
ところが何たること!
シリア・ラインは昼便のトゥルク行きしか部屋がないことが判明してしまいました。
僕にとっては「是非モノ」の一つだったので、行き先が代わる分には問題ないのですが、
急いで今日と明朝にこの街を見終えるか、実質3日滞在するかは、
後のことまで考えると大違いです。
まあ前者が可能なら、それはそれでいいんだがと思いつつ、王立公園、旧市街地(ガムラ・スタン)などをうろうろ。
コペンハーゲンよりはだいぶ大きく、水と緑と歴史的建造物を本当に大事にしてきている街だと思いましたが、まあだいたい夜までに思ってた所は回れました。
で、翌朝も早起きして、旧市街地を再訪。
ノーベル・アカデミーのポストに、一応、名刺を入れてきました。
こんな所でしこしこ選考してるだけじゃ、結構、情報漏れってこともあるでしょうから。
(嘘嘘嘘)
なお市庁舎では、ノーベル賞受賞者の晩餐会をする部屋などがガイド付きで公開されています。
さて、ストックホルムでは、監獄ユース(ロングホルメンス・ヴァンドラヘルム)って所に泊まりました。
3000円くらい。
250年間監獄だった建物を改造したもので、YHとはいえ、下の写真のようなカッコよさです。
で、部屋は全て元・独房(写真右)。
ここで泊まって、市庁舎のノーベル賞会場を見に行けば、なかなかできない浮き沈み人生を擬似体験できますよ!
(4)スカンセン(SWE おすすめ度:★★)
ストックホルムでは、その他、スカンセンにも行きました。
「近代化によって消えつつあるスウェーデンの伝統を後世に伝えよう」ということで、何と1891年にオープンした、多分、世界最初の野外博物館です。
ストックホルム市街東部に隣接した島の30万平米の敷地に、中世の家屋を集め、当時の暮らしを再現する一方、フォークダンスやコンサートなどのアトラクションをやってます。
水族館や動物園もあり、観光というよりは家族の憩いの場、スウェーデン近郊の小学生の遠足先という感じでしたが、これはこれでいい感じだと思いました。
イメージとしては、サンチアゴの歴史村+岡山の池田動物園を、地方博みたいな敷地面積に拡大し、丘をつけた感じ。
あるいは明治村ほど立派でもなく、日本家屋ばかりの野外博物館ほど地味でもないような展示物が、かなり広域にちりばめられ、
そこで生駒遊園みたいなひなびたアトラクションや教育イベントをやってる所、
と言った方が分かりやすいかも知れません。
まあ、わざわざディスティネーションとして日本人観光客が訪れるような所ではないでしょうが、
一種の公園だと思って、現地人ともども「なごむ」分にはもってこい。
何より、110年も前に、16ー7世紀の建物を150棟も全土から集めてこれを作った創設者の志と熱意と先見性に学びたいですね。
ついでに言えば、
日本各地でもう老朽化してどうしようもなくなってる野外博物館や遊園地や動物園に
「スカンセン」という舶来ものブランドで一斉に目くらましを加え、
あわせてソフトの充実を図る、みたいな方向はあるかもねとは思いました。
閉館寸前、世界の石ころを収集しているちゃっぴーの要請にお応えして石を拾おうとした所、
なんとこれが少し柔らかく、臭ってみると案の定「ウ〇コ」。
前倒しに2カ国4名所を早くも終了というハイペース同様、運に恵まれた北欧初日となりました。
(左:ストックホルム市内 右:スカンセン)
本日の一句:
しょうもない こんなもんかと言われつつ
写真とられて泣く人魚姫
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