興味がわいてきた人へ(おすすめ勉強法)



 ねっ。面白かったでしょ。
 で、もし、もうちっと勉強してみっか--とお考えになった方がいらっしゃったら、
僕なら以下の勉強法をお奨めします。


                                             


1.まず、どのあたりが目標なのかを決める

 (1)「簡単な日常会話ができるようになりたい」
 (2)「新聞や本を読めるようになりたい」
 (3)「検定試験を受けたい」
 (4)「将来はコレでメシを食いたい」などなど。
 僕の場合は、(1)でした。

 ただ、少しおかしいと思うのですが、韓国語の教材は(2)の読み書きみたいなことが中心のものがとても多いのです。
 多分、大学や韓国語教育に携わっている人の多くが、言葉を「道具」ではなく「学問」だと考えているからだと思います。
 で、結果的に僕も、読み書きが一番得意になっちゃったんですが、何だか英語教育の失敗が繰り返されてるような感じがしてます。

 日本人にとっての韓国語は、要するに言葉の「置き換え」だけです。
 これからは特に、「読み」については、機械がやってくれる時代になると思うので、ずいぶんと回り道をしたという思いがあります。
 まあそれも、がっちり目標を定めてなかった自分のせいなんですよね。

 で、その経験から言うと、特に一定期間を区切って勉強しようと思う人は、自らの方針にあわせて頑固に先生や学校や教材や勉強法を「選ぶ」という姿勢が大切だと思います。

 どうせ2年や3年で極めれっこなんてないんですから。

 で、そういうちゃらんぽらんな態度ではなく、(3)(4)や(1)(2)の高い所を目指される方は「ハングルの達人 美女または才女によるアドバイス」コ−ナ−の方も是非ご一読下さい。
 
 ちなみに(3)には「韓国語能力検定試験」(韓国教育財団:10月)、ハングル能力検定試験(ハングル能力検定協会:6月・11月)の2種類があり、合計年に3回、「実力」を試すことができます。
 大きい本屋さんなら、過去の問題集を置いていると思います。
 英検同様、いずれも「読み書き」+ヒアリングが中心ですが、例えば後者の5級くらいなら、現時点のものに少し勉強を加えれば、皆さんもすぐに合格できると思います。



                                               


2.仲間をつくる

 言葉の勉強の醍醐味は、それをそれを通して新しい仲間に出会える事。
 僕の場合は基礎的な文法を(1)朝日カルチャ−センタ-で3ヶ月。
 その後 (2)「民団」のクラスと、(3)民間の小人数のクラスの学校に1年半くらい。
 あと3ヶ月くらいは(4)個人レッスンを受けました。
 以降はもっぱら(5)飲み屋さんです。

 まず、初めての学校をどこにするかなんですが、身近でリ−ズナブルな所ならどこでもいいという気がします。
 授業はあくまで先生の資質に左右されてしまいますから、値段が高い所がいいとは限らない。
 まずはご近所の文化センタ-や大学に該当する講座がないかを調べて下さい。

 僕の場合は(1)でしたが、基礎中の基礎については日本人に教わってよかったという感じがします。
 ただ、いつまでたっても発音や文法ばかりだったので、当初の16名は3ヶ月で半減。次の3ヶ月ではまた半減したそうです。
 20%の人を高いレベルにすることが目的ではなかった筈ですから、発音の細かい所や「連音」なんかはすっとばして、実戦に入るべきだったんじゃないかと思います。
 全くの初心者の80%に興味をもたせ、60%を中級クラスにまで進める指導法ってきっとある筈なんですが、特に大学の先生はそれをやらない。
 無能なのか、やる気がないのか。
 皆ができるようになったらマズイんだったりして。


 (2)は、もし近くにあれば、安くてお奨めです。週一回で月1500円くらい。
 本来は在日の方向けの講座なんですが、日本人も入れてくれます。
 特に何年かかけてじっくりモノにしたい方に向いてるんではないでしょうか。
 先生は当然、韓国人。特に積極的な日本人はかわいがってもらえます。
 それなりに能力が高くなってきても、クラスメ−トに事欠かないのが、ここの強みです。

 とはいえ、受講者が多い授業では、せいぜいしゃべるのは1日に3-4回。
 で、僕の場合は並行して(3)に行きました。
 授業料は90分で3000円くらい。
 先生は留学生だったので(どこの語学学校もたいていは同じような事情)、成果は彼もしくは彼女の資質や考え方と、一緒に学ぶ人たちの意気込みに大きく左右されます。
 自分の希望や方針をはっきり伝えましょう。
 
 (4)は多分、目指すレベルや先生との相性、懐具合との相談だと思います。
 新聞や小説を読んでディスカッションしたい人には、多分、この方法しかないのですが、僕は同じお金なら(5)の方がええわ-と思いました。.


                                                                                    


3.分野別勉強法

(1)語彙を増やす


  僕の場合はまず「聴いて話すための韓国語基本単語2000」(語研/各国語アリ)とCDを買ってきて、繰り返し聞きました。
 書いて覚えたりは一切しませんでした。
 7割方覚えた時点で、今度は基礎的な構文をテ−プにリピ−ト編集して覚えました。
  (初級朝鮮語/白水社の付録部分など)
 あとは単語帳みたいなのを作り、授業などで出てきたのを継続的に書きとめ、覚えていきました。
 漢字語については、ある時期にまとめて覚えることをお奨めします。
 飛躍的に語彙が増えます。
 別冊宝島??か何かで、いいのがあるそうです。

 (2)聞く

 NHKラジオのテ−プの前期(6ヶ月)分を買って来て、本文の所だけを編集し、繰り返し聞いたのが、一番いい学習法だったと思います。
 あとは映画、ですかね。


 (3)読む
 基本的には(1)の語彙力や構文理解に全てかかっていると思います。
 教科書などの文章は、とにかく声を出して、30回くらい読みました。
 どうせ読むなら、声を出す出さないでは大違いです。
 読むスピ−ドと、話す力にあとで大きく差が出て来ると思います。
 あと、速読の訓練としては、カラオケですかね。
 現地に出かけることがあれば、何でもいいからその時点のヒットチャ−ト1番の曲を買って来ることです。
 歌えるようになって、辞書引いて意味も飲み込めた頃に、日本に入ってきますから。


 (4)書く
 書き取りは大嫌いなので、やりませんでした。
 正確なつづりなんか、そのうち機械が調べてくれると思ってるから。
 ただしもちろん、試験を受けたり、本当に正確な発音を目指す人には、この考え方はお奨めしません。
 まあ地道に頑張って下さい。
 で、僕の場合は毎週日記かエッセ−みたいなのを書いて、先生に見てもらってました。
 先生と仲良くなって、私物化するためのコミュニケ−ションも兼ねて。
 辞書ひいたりしてるうちに必要なものは自然と覚えますし、この方が自分に必要な単語や表現を効率的にマスタ−できると思います。


 (5)話す
 どうせ外国人が片手間にやってる事なんだから、恥ずかしがるのはタブ−。
 機会を見つけてどんどんじゃべること。
 で、機会もつくらなきゃダメです。
 サ−クルでも飲み屋でも何でもいいから友達か、できれば彼、彼女。
 まあやむなくば愛人でも作って頑張って下さい。

  
 じゃ、皆さんのご健闘を期待してますね。
 何か聞きたいことあれば、メ−ル下さい。               

  
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