第8ー9日:旅もおしまい


 (15)ベルゲン(NOR おすすめ度:★★★★)


 フィヨルド観光の終着点ベルゲンは、音楽祭で有名なノルウェ−西部の港町。
 神戸の街の雰囲気のいい所を、長崎くらいの面積に圧縮したような感じの街です。

 港周辺にはハンザ商人たちの町並み(ブリッゲン)が残されており、世界文化遺産にもなっています。
 神戸や長崎同様、山と海との挟い空間に人々の家があるのですが、
漁業や貿易、観光はもちろん、北海油田の開発基地でもあるようで、結構、皆、リッチに暮らしてます。

 ずっと夏なら、いやー最高の環境ですよー。
 山から見る港の景色もきれいだろうし。
 この旅が西回りで始まってたら、多分、ここで何日かは足止め食らったでしょうねー。
 そしたら、もしかしてサンタさんに会う「貴重」な体験もなかった??
 まあ、旅ってそんなもんですよね。

 ちなみに、不動産屋で見たら小さな一軒屋は300万円くらいからありました。

 で、まあ最後の夜でもあるし、ここでは、
今回の旅唯一の一流ホテル(SAS)をとりました。
 部屋からは湖を中心に、市内南部が一望できるんですが、
夕方チェックイン、早朝アウトのため写真撮れてなかったのが残念でした。

 今晩、夜更かしして、明日の早朝にムリやり起きることが時差調整の始まり・・・なんてことを言い訳に、
ホテルのバーで遅くまで飲みました。

   
(ハンザ・ミュ−ジアム)



 (16)チボリ公園(DEN おすすめ度:★★)

 さて、いよいよ旅も終わりです。
 朝、ベルゲン空港からコペンハーゲンに飛び、15時までの乗り継ぎ時間を利用して、チボリと繁華街(ストロイエ)をうろうろしました。

 チボリは、駅前にあるという点は倉敷と一緒ですが、中味は全然違います。
 もちろん、倉敷の方のがよく、こちらはまるで手づくりの、僕らがガキの頃の遊園地て感じ。
 まあ、スカンセン同様、家族やお年寄りが「なごむ」分には悪くないですが、今やテーマパークとしては硬式野球とハンドベ−スボールくらいの差がありますよ。

   
(チボリ公園は、それ自体が「文化財」??)

 結局、倉敷は創業1843年の「のれん」を買った。
 あるいは、青山孝はアイ・ジョージの弟子だけれど、アイ・ジョージより歌がうまくなちゃった・・・みたいな話なんでしょうが、
ライセンス料や契約内容はどうなってるんでしょうね?
 誘致のためデンマークに来た、岡山のお歴々の困惑が窺えます。
 「やめじゃ−。あれじゃあ、池田動物園と変わらんけんのう」と言うようなまっとうな意見を言う人はいなかったんでしょうかねぇ?

 コペンハーゲンを15時半に出て、バンコクに着いたのは朝6時。
 11時ごろまでまた出歩き、最後の最後、バーツから円に両替しようとしたら、
何と「空港の」「バンコク銀行の」職員が、計算もせず、レシ−トも出さずに何千円かを返してきました。
 第一ターミナルのケンタッキーの隣にある、メガネをかけたチビ男。おまえのことだ。
 うーん、この国はまだまだやってくれますねえ。

 で、「冗談か?」と言ったら、しぶしぶ千円追加。
 で、まだちゃんと計算しようとしないから、事務局中山氏の中国ノウハウを思いつき、
「記念撮影でもするか?」と言ってやったら、おつりの200バーツくらいが返ってきた。

 ありゃ、相当な余罪がありそうだし、彼の立場ならお馬鹿な日本人観光客から毎日5万10万ごまかすのって簡単。
 で、可哀想だけど帰国後、銀行まで通告するかどうかを検討中です。
 欧米人にはレシートつきで、日本人にはヤミ両替なんだもん。
 なめたらあかんよねぇ。
 なめられる方にも問題あっけど。

 で、飛行機はマニラ経由で、大阪着21時半。
 マニラからは、里帰りの国際結婚家族が多数搭乗してきて、なかなか感動的でした。

 まあ、明日からは早速仕事ですが、
コペンハーゲンから常時爆睡状態なので、
疲れもなく、時差調整もバッチリ・・・のはずです。


 本日の一句:
 行けるとは 思ってなかったベルゲンは
 夏はエエ街 冬はともかく



 おまけ

 ここまでは、まあ大体、北欧のいいことばっかり言ってきてるので、最後にちょっと文句についても書いておきます。

 1)物価高すぎ

 北欧の物価はいささか、日本人からしても高いよね。
 なんせ消費税が25%? とかなんだもの。
 福祉もほどほどにしなくちゃ。

2)通貨多すぎ

 各国ごとに通貨が違うのが結構大変だったな。
 まあ、今回みたいな旅をする人って結構アブノーマルではあろうけど、ポッケごとに分けとかないとえらいことになります。
 今回行ったほとんどの所では、カードがばっちり使えたので両替は最小限で済んだけど、
にしても、
ユーロなんてのが必要になる訳がよく分かったよ。

 3)メシまずすぎ

 これは言うまでもないことですが、欧米人の味覚にはほとほと閉口しますね。
 でもまあモノは考えようで、「米やみそ汁が肉やパンよりずっと高級」だという信念を持ち、
「世界には肉やパンしか食べられないかわいそうな人もいる」という目で見れば、
だんだん彼らのこと、愛おしくもなって来ますけどね。
 まあそれに引き換え、タイの屋台メシ&大ビンのシンハービアのうまいこと。(これも南回りのいい所!)
 でも、なぜに日本のタイメシ屋&シンハ−の輸入小ビンではあの味が出ないんですかねぇ???



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